Boosey & Hawkes, Besson ロゴマークの變遷

 

 現 Boosey & Hawkes 社は、その名が示すとほり、吸収合併の歴史を經て現在に至ってゐる。金管樂器のブランド名は Besson であるが、これも、元々は別のメーカーであったことを表してゐる。從って、樂器に刻印されたロゴやマークも、その時代によって、違ったものになってゐる。皆さんがお持ちの、Boosey & Hawkes, Besson のユーフォニアムが、どの時代のものであるかを知る爲に、また懐古の趣味のある方のご參考の爲に、ロゴマークの變遷を辿ってみたい。

*各畫像をクリックすると、拡大畫像が見られます。

 


 現行 Boosey & Hawkes 社 Besson ブランドのロゴ

 

Prestige 2061-2

Sovereign
準備中
準備中


 

 1990年以前の Boosey & Hawkes 社のロゴ

 

Sovereign

 現在の Besson BE967 Sovereign と同機種です。 Sovereign が登場するまでは、Imperial が最高機種だった。

 

9672 Sovereign
1985年頃製造

 

Imperial

 現在の Besson BE968 Sovereign と同機種で、後述する Boosey 社で開發された初期のモデルを踏襲し、年代毎に改良して行った、現代のユーフォニアムの典型的モデルである。年代によって、ロゴが異なってゐるので、辿ってみたい。

 

7674 Imperial Besson
1983年製造

 

Imperial
1979年製造

 

Imperial
1967年製造

 


 

 Boosey & Hawkes 社の前身、Boosey 社のロゴ

 

Imperial Model Solbron Class A

 現在のユーフォニアムのモデルの元祖は、Boosey 社のImperial ユーフォニアムである。そのロゴを辿ってみる。なほ、コンペンセイティングシステムを採用してゐないモデルには、「Imperial」のランクが付かなかったやうである。

 

Imperial Model
Solbron Class A
1930年製造

 

Imperial Model
Solbron Class A
1930年製造

手彫り彫刻

 

Imperial Model
Solbron Class A
1920年製造

 

1895年製造

 ロゴ、詳しいモデル名は不明(Class Aではあるやうだ)だが、ご參考までに。拡大畫像なし。

 


 

 Boosey & Hawkes の傘下に入ってからの Besson のロゴ

 

301SP Imperial

 

301SP Imperial
1981年頃製造

 日本では「(株)プリマ楽器」が、このモデルを販賣してゐた。

 

New Standard

 

New Standard
1977年頃製造

 

New Standard
1976年頃製造

 これも、New Standard だが、輸出向けのモデルである。本體は通常のモデルと何ら變りはないが、刻印に「New Standard」の文字がなく、「50 MEDALS OF HONOUR」「LONDON-PARIS-NEW YORK」の刻印がある。

 

New Standard
1971年頃製造

 上記モデルと同じく、輸出向けのモデル。

 

New Standard Class A

 

New Standard Class A
準備中

 



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Hidekazu Okayama