フレンチ・テューバの映像資料が入手出來たので、ご紹介したい。
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■ 1960年−A.クリュイタンス指揮、フランス國立放送管弦樂團 ムソルグスキイ作曲/ラヴェル編曲(1922年) 組曲「展覧會の繪」 M.ラヴェル作曲 「ダフニスとクロエ」第2組曲(1913年) |
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オーケストラ作品の中でフレンチ・テューバが意圖されてゐたと推測出來る作品の中に、ラヴェルの編曲した、組曲「展覧會の繪」(ムソルグスキイ作曲)がある。「ビドロ」と題された一曲に、テューバのパートがあり、高音域でソロが演奏される。現在は、「ビドロ」のソロのみ、ユーフォニアムや、ロータリー式のバリトンで演奏するか、或いは全編をE♭バスやFバステューバなどで演奏することが多い。 A.クリュイタンス指揮、フランス國立放送管弦樂團による1960年8月13日の映像では、フレンチ・テューバが用ゐられてゐる。「ビドロ」の高音域におけるソロは、かなり明るく、澄んだ響きだ。この演奏では、テューバはフレンチ・テューバ一本のみが用ゐられてゐる。同時に収録された、M.ラヴェルの「ダフニスとクロエ」第2組曲にても、フレンチ・テューバが單獨でテューバとして用ゐられてゐる。 |
■ I.マルケヴィッチ指揮、フランス國立放送管弦樂團 1967年−I.ストラヴィンスキイ作曲 「詩編交響曲」(1930年、1948年改訂) 1968年−R.ヴァークナー作曲 「タンホイザー」序曲(1843〜1845年、1847年-ドレスデン版、1861年-パリ版) 1968年−R.ヴァークナー作曲 「トリスタンとイゾルデ」前奏曲(1857年〜1859年) |
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I.マルケヴィッチ指揮、フランス國立放送管弦樂團による1967年6月14日の映像では、I.ストラヴィンスキイの「詩編交響曲」(1930年、1948年改訂)にてフレンチ・テューバが單獨で用ゐられてゐる。 また、時代は遡って19世紀のR.ヴァークナーの「タンホイザー」序曲、「トリスタンとイゾルデ」前奏曲・愛の死にて、フレンチ・テューバ1本とE♭コントラバスサクソルン(E♭ベース)らしき1本が使用されてゐる。 カップリングのD.ショスタコーヴィチの「交響曲第1番」1963年の演奏では、E♭コントラバスサクソルン(E♭ベース)1本が用ゐられてゐる。 |
■ 1970年−H.カラヤン指揮、パリ管弦樂團 H.ベルリオーズ作曲 「幻想交響曲」(1830年作曲、1831年改訂) |
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カラヤン指揮、パリ管弦樂團の1970年6月25日収録の映像では、フレンチ・テューバとC管コントラバスバステューバ(ロータリー式)と思はれる計2本が用ゐられてゐる。ピストンとロータリーの組合はせだが、良くブレンドし、重々しい雰圍氣がよく表れてゐる。 |
他の映像資料の情報がありましたらご教示下さい。お待ちしてをります。
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Hidekazu Okayama