DEG Brian Bowman Model

 

左から、BB1TB(細管シャンク)、BB1EU(中細管シャンク)、BB1BT(太管シャンク)

 

 BRIAN BOWMAN 氏が開發に携ったといふ、DEG の BB モデルを使ひ始めて、結構な月日が經つ。發賣當初、冷やかしでBB1を試奏したのだが、當時使ってゐた樂器、Willson TA2900SS にあまりにしつくりと來た爲、直ぐに購入してしまった。以後、樂器が BESSON NEW STANDARD、B&H IMPERIAL、B&H 7674 IMPERIAL と變って行ったが、結局このBB1を使ひ續けてゐる。

 モデルとしては、シルキーを踏襲してゐるやうに思ふのだが、外觀が随分違ふ。この獨特の外觀は、かつてイギリスで流行った「KOSIKUP」といふマウスピースのスタイルを踏襲してゐる。KOSIKUP のマウスピースは、1930年代の BOOSEY & HAWKES のカタログにも掲載されてゐる。

 最近、この KOSIKUP なるマウスピースを入手出來た。メーカー名は不詳だが、このやうな刻印がある。

カップの外側
KOSIKUP
REGD,
1 1/2
シャンク
MADE IN ENGLAND
10

 BOOSEY & HAWKES の KOSIKUP モデルは、各金管樂器に「1 1/2」と「3」の2種があった。このマウスピースも、「1 1/2」と刻印があるので、何らかの關係がありさうに思へる。

 さて、BB モデルは、最初からこの KOSIKUP の形状であったかと言ふと、實はさうではないらしい。アメリカの eBay オークションにて、ボーマン氏が作らせたマウスピースとして、このようなモデルが出品されてゐた。

 

 DEG の BB モデルと比べると、かなりヘヴィーなモデルに見える。出品者によれば、このマウスピースは、ボーマン氏が作らせたプロトタイプのうちの一つで、現在の BB モデルよりも重いとのこと。いろいろ檢討した結果、現在のモデルに落ち着いたのだらうか。

 

左から、BB1TB, EU, BT・BB2TB・KOSIKUP 1 1/2


1. 1930年代の BOOSEY & HAWKES のカタログには、KOSIKUP 開發や特性に關する記載があるのだが、まだ譯してゐない。いづれこの稿にも邦譯を載せたい。形容詞が多く、譯すのがかなり面倒くさい(笑)。



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Hidekazu Okayama