ユーフォニアムCDレヴュー
アメリカの奏者 その1
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EUFISH solo: Mark Fischer (?Willson 2900BSP) piano, M.Lawson(米 ALBANY TROY 162) Sonata for Flute in E Flat Major, BWV1031 (J.S.Bach) 館長の最も氣に入ってゐるソロCD。M.フィッシャーは、實はトロンボーン奏者として活躍中である。それでも彼は、少年時代から吹き續けてゐるユーフォニアムに愛着を持ってゐて、このソロCDを製作したさうである。しっかりした音と、心地よい節回し、無理の感じられない美しいハイトーンなど、どこをとっても素晴らしい。バッハの「フルート・ソナタ」が、絶品。 |
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United Stats Coast Guard Band at 1991 Mid-West International Band & Orchestra Clinic solo: Euphonium, David R.Werden (Sterling 1065-S) * Clarinet, Thomas.A.Labadorf * cond. L.J.Buckley & other United Stats Coast Guuard Band (米 MARK MW91 MCD-8) His Honor (H.Fillmore / ed. F.Fennell) D.ウェアーデンによるスパークの「幻想曲」。彼の沿岸警備隊バンドとのソロ競演は、相當な數があると思はれるが、館長がCDとして入手出來たのは、この一枚のみ。C.T.スミスの「ロンド」や、クラーク編「ヴェニスの謝肉祭」など、FM「ブラスの響き」で、エアチェックしたものだった。嬉しいことに、數ある名演のうちの幾つかは、氏のサイトからMP3ファイルにてダウンロード可能。しっかりとした堅めの音色と、正確なフィンガリングは、このCDにても健在。 |
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THE SACRED EUPHONIUM solo: Dr.Brian L.Bowman (Willson TA2900) organ, Dr.James Welch(米 MARK MRS-37883) If With All Your Heart (F.Mendelssohon) ユーフォニアム界において、B.ボーマン博士が果たしてきた功績は、筆舌に盡しがたい。樂器の改良、レパートリーの拡大、若手奏者の育成、ソロ録音等々。このCDは、博士號取得後、「これまで自分を支へてくれた、神と人々に感謝の氣持ちを捧げたい」として録音されたものと聽く。美しい名旋律を、オルガンをバックに、朗々と、そして繊細に歌ひあげる。 |
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AMERICAN VARIATIONS solo: Brian Bowman (Willson TA2900) * cond. E.Corporon Cincinnati College - Conservatory of Music Wind Symphony (米 Klavier KCD-11060) American Salute (M.Gould / P.lang) コーポロン指揮の古へのアメリカ曲集。ゴールドマンの「スケルツォ」では、LP時代のボーマンの迫力が蘇り、「學生王子」では、円熟した歌ひっぷりを披露してくれる。 |
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「ユーフォニアム講座」
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Hidekazu Okayama