ユーフォニアムCDレヴュー
アメリカの奏者 その2
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Genesis solo: Brian Meixner (?Willson 2900BSP) piano, C.Conger / The University of Kentucky Wind Ensemble & Tuba-Euphonium Ensemble (米 BERNEL CD10011) Euphonium Concerto (M.Ellerby) 初CD(?)のブライアン・メイクスナー。一音一音を、はっきりと丁寧に吹いた、手堅い演奏(最近かういふ奏者が多くなった氣がする)。それでゐて、格好いい曲に仕上げてゐるのだから、凄い。ジャケットは館長好み |
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Collage solo: Angie Hunter piano, U.Zeutzheim (米 BERNEL CD10003) Pantomime (P.Sparke) ユーフォニアムの甘美な音色を存分に味はへるCD。ハンター女史が、ユーフォニアムの古典的レパートリーから最新のものまで、丁寧に手堅く奏でる。ブルジョワの協奏曲は、トロンボーンのために書かれたものだが、ユーフォニアムでの演奏も、一味違ってゐて、面白い。 |
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Listen to This !! solo: Adam Frey piano, D.Denton (米 Euphnoum Enterprises EE-002) Pantomime (P.Sparke) 若さ溢れる快活な音色と演奏。彼らアメリカ人の演奏を聽いてゐると、やはり古きアメリカのバリトーン奏者、L.ファルコーニ氏の面影を感ずる。ジャケット寫眞に使はれてゐる樂器は、1925年製コーンのダブルベル・バリトーン。古きアメリカの樂器である(實際にフレイ氏が使用してゐる樂器は、ヒルスブルナーだ)。 |
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Continuum solo: Matt Tropman (Willson 2900S / Schilke 51) piano: A.Mikolajewsky, perc.: D.Moio(米 SUMMIT Records DCD279) Vallflickansdans - Dance of the Shepherd Girl (H.Alfven) とんでもない名手がまた現れた! アメリカ海兵隊バンドのソリスト、トロップマン。一曲目からして、凄まじいハイ・テンションである。アタックが見事で、リズムが心地よく、溜息が出る。「ブルーレイク・ファンタジー」の「All That Jazz」のビートが素晴らしい。殘響の多い録音が惜しまれるが、曲に對する意氣込みは、ものすごい勢ひでビシビシ傳ってくる。是非生でも聽いてみたい。 |
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「ユーフォニアム講座」
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Hidekazu Okayama