館長の樂器經歴

 

ユーフォニアム編

 

Nikkan 型番不明
 吹奏樂部に入って、最初に渡された樂器。ラッカーがはげていて、練習が終はると、手が緑青で青くなってしまった。「これは小バスでもバリトンでもなく、ユーフォニアムだ!」と、先生に教へられた。
Yamaha YEP-201
寫眞なし
 當時の吹奏樂部で一番新しいユーフォニアムだった。中學2年生の時から數ヶ月使はせて貰った。
Yamaha YEP-321
 親父から「ユーフォなんて高い物買へるか! トランペットなら5、6萬圓で買へるけどな」と言はれてゐたので、中學2年生の時、自力でこの6萬圓の中古を見つけた。このころから格安良品中古を見つけ出す眼が養はれ始めた!? 買ひに行く前日は、興奮してよく眠れなかった。當日親父はさらに5萬5千圓に値切ってゐた(流石商人だ(笑))。友達から「スゲー4つもピストンが付いてる!」と、びっくりされた樂器。ラッカーポリッシュで、ピカピカにしまくって吹いてゐた。
Yamaha YEP-321S
 中學3年生の時、卒業した先輩のお兄さんが、高専を卒業後、ユーフォを持て余してゐるとの情報があり、2萬圓くらゐで譲って貰った。前の樂器は、同額で中學校に譲った。友達から「スゲー、シルバーのユーフォだ!」と、びっくりされた樂器。合同バンドなどになると、他校の女子生徒からもキャーキャー言はれてゐた(といふ話を、中學卒業後に知らされた。もっと早く教へてくれっつ〜の)。以後15年弱、海外へ担いで行ったり、轉んでグシャグシャに凹ませてしまったり、あちこち改造したりして、この樂器を吹き續けた。ウィルソンとベッソンを購入後は、後輩に譲った。ジャズ用に取っておけばよかったかなとも、ちょっとだけ思ってる(笑)。
Yamaha YEP-641S
 22歳の時、知合ひからお借りした。太管のマウスピースがバックの3Gしか借りられず、かなり深く感じたが、それで「オセロ」などを吹いた記憶がある。案の定、5楽章のラストのソロで、「本番だけ」ハズすこととなった。素直な、いい音の出る樂器だった。數ヶ月お借りしてゐた。
Besson 968-2 Sovereign
 25歳の時、友人からお借りした。ホルストの「第2組曲」のソロをやったが、マウスピースが小さかった(ペランテュッチPT3Aに、太管アダプタをつけた)爲、却ってコントロールし辛かった。その後、バック5GBを借り、A.リードの曲を何曲か演奏した。こっちは、バッチリ。ベッソンの深みのある音に病みつきになった。返したり借りたり、なんだかんだで、通算半年ほどお借りしてた。
Willson TA2900SS
 27歳の時、澁吹にエキストラで來てくれた人(音大)の、地味だけれども堅實な音に、一大決心。よし、オレっちももっと土台をしっかりさせよう! ってんで、まづ、プロフェッショナルモデルを物色。半年ほどして、28歳になる直前、たまたま立寄った樂器屋に、このサテンシルバーモデルが中古で出てゐたので、ゲット。購入したはいいものの、基礎の叩き直しを迫られ、まともな音が出るまで、數ヶ月を要した。數年後、録音を聽いて、思った以上の音が出てゐて、歡喜したものだった。トリガーや小指掛けを着けたり、工夫して使ってゐたが、ベッソンのサテンシルバーモデルを入手後、財政難のため、賣りに出した。
Besson New Standard
 ベッソンのブライトシルバーモデル。メッキがやけに新しいので、あとからかけ直された物らしい。中細シャンク。輝かしい音を響かせてゐたが、下のサテンシルバーモデルを入手後、財政難のため、賣りに出した。
Besson New Standard
 中學生の時からあこがれだった(當時既に生産中止になってゐた)、ベッソンのサテンシルバーモデルをついにゲット! 入手できるとなった瞬間、ホントに家の中で踊った(笑)。豫想通り澁い音で、音壓のある高音域が特筆だった。ただ、低音域は今一つぱっとしなかった。遠鳴りなのだらうか。自分ではよく分らない。シャンクを中細に換へてから、少しコントロールし易くなった。
Boosey & Hawkes Imperial
 當館を見てゐるといふ方から、自分のサテンを賣りたいとのメールをいただき、お會ひして試奏してみたらすこぶる良かったので、購入した。前のベッソンで不満だった低音域や、全體的な鳴りのバランスが良く、反應も良かった。現在は他の方にお譲りした。
Boosey & Hawkes 7674 Imperial Besson
 現在のメイン樂器。サテンシルバー生産停止直前アタリの樂器か。デザインは現行のベッソン BE968 に大分近づいてゐる。

 鳴り、音質共に非常に滿足してゐる。「焼きなまし」加工をしたら、氣になる音程も多少改善された。

 


 
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Hidekazu Okayama